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おせちのいわれと中身の種類や意味について [1月のイベント]

お正月の定番料理おせちは、元々お節句という言葉に由来があり、それが略して今の呼び方になったいわれがあります。 また節会の呼び方の略称ともされ、何時しかこれらがおせちと呼ばれるようになりました。 この五節供の文化は中国から伝わってきており、西暦700年代の奈良時代あたりに日本に入ってきたものです。 最初の頃は朝廷内の節会でのみ執り行われ、その場で供されるいわゆる供物を節句と呼んでいました。 ただ、現代のように豪華で手が込んだ料理ではなく、ご飯の高盛りなどが中心だったといわれています。 五節供はやがて一般にも伝わって広がり、お節句が文化として根付き、そして正月料理に定着して行ったものと考えられます。 昔は全ての五節句の料理を指していましたが、後に節句の中で最も重要な正月のみを指すようになり、おせちといえば正月料理となっています。 おせちはおめでたい新年を祝うものですから、当然ながらその中身の1つ1つにも、いわれや特別な意味があります。 例えば、甘く煮た黒豆は健康かつ豆に働けるようにという洒落ですが、黒く日焼けするほど働ける、そういう魔除けの意味合いも含まれている料理です。 小さな卵が集まっている数の子は、勿論子孫繁栄を願う料理で、こちらも理想的な将来を念頭に置いて入れられています。 正月料理は兎に角種類が豊富ですが、黒豆と数の子や五穀豊穣の田作りに、日の出や浄化を意味するかまぼこなどは、祝い肴という種類に分類されます。 祝い肴は口取りとも呼ばれ、文字通りお酒と一緒に振る舞われる料理です。 他にも、巻物に似た形状が文化や学問の発展を連想させる伊達巻に、勝利の勝ちに通じる勝ち栗なども祝い肴に加わります。 豊作と息災を現すたたきごぼうもそうですし、多福を願うお多福豆も、定番の中身の1つだといえるでしょう。 地域や世代によって、おせち料理に入れる中身は違ってきますが、これらは全国を通して幅広く浸透しているものばかりです。 中身の種類は更に、焼き肴と酢の物や煮物といった具合に、実にバラエティ豊かとなっています。 焼き肴はおめでたいに掛けた焼鯛や、出世魚の代表ブリも焼いて入れられるケースが多いです。 腰の曲がった老人を連想させるエビも定番で、うなぎも出世祈願で加えられることがあります。 一方の酢の物は、人参と大根で作られる紅白なますに、将来の見通しを意味するレンコンで作られる酢蓮も有名です。 煮物は喜ぶの昆布巻きと、財宝に見立てた金柑や、おめでたいに繋がる芽出しくわいも広く知られています。 近年は新しい食材も登場していますが、伝統的にはこれらが一般的で、お正月に振る舞う料理として相応しい中身とされます。
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